一定の走行距離や時間が経過した車には、交換した方がよい部品などがあります。タイヤやエン
ジンオイルなどがそれです。ATフルードというのも交換が必要なオイルです。今の車はほとんど
がオートマチックミッションで動くAT車です。ATというのはエンジンの回転を車速に合わせてギ
ヤを自動的に変える変速機のことです。これによって1速とか2速とか3速とか車速に合わせてギ
ヤを選択するのです。このギヤの変速をなめらかに保つのがATフルードの役目です。異常がない
限りは漏れることはないのですが、走行距離などで自然に劣化していきます。また車の下回りを
ぶつけたりすると漏れることがありますので、定期的な点検が必要です。ATフルードの点検は、
エンジンが温まっている時にアイドリング状態にして、エンジンルームにあるレベルゲージで行
います。このゲージにはHOTとCOLDの2つの目盛りがあるので、HOTの位置にオイルが付着してい
れば足りているということになります。ATフルードが劣化すると加速性能が低下したり、燃費が
悪化したり、変速ショックが大きくなったりします。交換時期の目安としては、2年ごとか、走行
距離が2万キロに達したら換えるようにしてください。